負けず嫌いの弊害。

負けず嫌いは、良いこととして考えられることが多いのではないだろうか。
「勝負に真剣で、努力家である」と。

しかし、負けず嫌いには弊害もある。

1つは、新しい挑戦をしようとした場合。
誰でも新しいことを始めるとき、最初は不利な立場である。すなわち負ける可能性が高い。負けず嫌いは、負けるのが嫌だから、そもそも負ける可能性のある勝負をしなくなってしまうことがある。これは、自分の新しい可能性を潰してしまっている。


もう1つは、人を育てる立場になった場合。
負けず嫌いは、自分より大きく成長する人に嫉妬心を持つことがある。また、同様のことだが、人の良いところよりも悪いところに目がいくということがあるのではないだろうか。これは、自分の周りの可能性を潰してしまっている。


「戦うからには勝つ。」この気持ちは極めて重要だ。だが、「負けないために戦わない。」この気持ちはあらゆる可能性を殺していると同時に逃げの理論ではないだろうか。

自分の弱さや未熟さを認めることで生まれる、負けをも恐れない積極性や行動力こそが、本当の意味での「負けず嫌い」ということではないだろうか。

あなたは、負けず嫌いだろうか。