ケニア滞在レポート2th
こちらKenya,Nairobi,午前7時。今日のNairobiは曇り。
今のKenyaは、時期的に今は雨期らしい。
昨日は、人と関わることが多い一日だったが、一朝一夕の人との関わりだけでは知れないことを知った一日でもあった。
人をつくる環境とはなにかと考えさせられることになった。
・ナイロビ大学(University of Nairobi)
日本で言うところの東京大学がこのUniverssity of Nairobi
かなり立派なキャンパスで、驚いた。そして、誰でも入ってきていいよといわんばかりの、堂々たるキャンパス。
早速、侵入。
入ってすぐのところに大きくVisionとMission,Core Valueを掲げていた。なんと立派な。
まさに西欧のキャンパスライフを彷彿とする見事な芝生。木陰には大学生がおしゃべりを楽しむ景色も。
キャンパスを歩き回っていたんだが、EconomyからEngineeringまで教育範囲は、かなり幅広い様子。そこらへんの暇そうな大学生に興味のある分野を聞いてみるとInformation Technologyという学生がかなり多かった。キャンパスの半分はComputer Scienceの校舎だった。
図書館を覗いてみるとComputer Scienceの本棚も。本の数はまあまああるのだけど、内容は数年前のものが多い感覚。
東洋人というか、Non Blackは私だけで、相当浮いていたと思う。
(しかも3時間くらい居座っていたから。笑)
その割に物珍しそうな顔で見たり、怪訝な態度を取る人も居なかった。
キャンパスだけではなく、学生からも世界基準を目指す先端の大学だなと感じた。
個人的な反省点としては、ビビってたから、なかなか学生に話しかけれなかったこと。精神的なチキンさと、根本的な言語力に問題ありとして、反省。。
日本大使館には、私が尊敬してやまないKenya nut Company創業者の佐藤芳之さんを紹介してほしいという下心があって訪問した。
大使館に併設されている日本文化センターというところから、大使館を訪問したのだが、日本人でなんで、ケニアまで来てなんで日本文化に触れてるんだろうと思って笑った。
やはり日本文化と言えば、漫画なようですね。
センターのケニア人の女性の方には、「One Pieaceはまじでおすすめだから読んだ方が良いよ!」とごり押しされた。彼女はゾロとロビンが好きなようです。
その後、日本人駐在員と話したいということを話すと、紹介していただき、お話しできることに。
そこで話した内容は、主に治安について、それも5年前の大統領選挙時の荒れた様子についてだった。選挙日から約一ヶ月は、このNairobi市内は、デモ、放火、惨殺が相次ぎ、路上から人は一切消えたという。
Nairobiの主要大通りは、不当選挙に異議を唱える人々が、山刀を片手に惨殺を行っていたという。
ルワンダの虐殺を映画化した「ホテル・ルワンダ」でも山刀による虐殺がむごいほど描かれていた。それがすぐに頭によぎった。
(このNairobi地区だけで1200人の死者と50万人の難民を出した。)
特に大学生は、政治家と変わらないほどの勢力を持つ者もおり、デモ活動を推進したという。
みなさんは想像できるだろうか。
人当たりが良くて、フレンドリーで明るい人たちが、つい5年前に今自分がいるこの場所で、惨殺を経験していたなんて。
知人が殺された人も居るだろう。もしかしたら、人を殺めた人も中に入るだろう。
そして、その原因となった5年に一度の大統領選挙が、あと一週間後に訪れるなんて、信じられない。平和を願ってやまないけど、その気持ちは町のみんなも変わらないと思う。
どんなものよりも恐ろしいのは、人だ。それは、世界共通だ。
人を作るのも環境である。環境を作るのも、結局は人。
残酷だけれど、目をそらさずに向き合いたい。
どんなに頑張っても、日本人の自分には、ケニア人の当事者になることは出来ないかもしれないけど、時間をかけて考えたいと思う。
(テレビでは選挙活動の放送ばかり)
そしてその後、駐在員の方が佐藤芳之さんに電話をしていただき、「ああ、日本で私のことを探しまわっている学生か。」と佐藤さんは私の存在を察知していおいでたようで、お会いしていただけることになった。
Kenya nut Company の工場の見学についても、そこでの話の中で可能になればと思う。