HASUNA取引先工房@ルワンダ
ルワンダにて、HASUNAさんの取引先工房を見学させていただきました。そのときの様子について今回はレポートを残しておきたいと思います。
HASUNAは、エシカルジュエリーを取り扱う日本の会社です。
エシカル(Ethical)とは、“倫理的な”“道徳的な”という意味です。
ジュエリー(Jewelry)とは、そのまま、宝石という意味です。
ジュエリーは、世界中で富裕層向けに売買されている高級品として知られていますよね。ですが、実はそのジュエリーは、発展途上国の人々の過酷な低賃金労働によって、生産されていることもあるのです。
先進国に住む私たちは、そのような実体を知ることもなく、お祝いごとにジュエリーを購入することもあるでしょう。
ですが、見た目の美しさだけでなく、目に見えない美しさも考えて消費活動を行いたいと思いませんか?
あなたの消費活動によって、発展途上国の生産者の生活の自立と、低賃金労働で生活に苦しむ人々を減らすことが出来るのです。これがエシカル思考といわれます。
HASUNAは、「美しく輝くジュエリーの裏側に、社会の暗部が横たわっているべきではない」という考えのもと、事業活動を行っています。
世界各国の工房と取引をして、適正価格でジュエリーの販売を行っています。このことが、現地工房の人々の生活の自立と技術進歩の手助けにもなるのです。
これが、ボランティア活動ではなく、ビジネスとして成立させているわけですから、素晴らしいことです。自社の成長とステークホルダーの成長、両方を実現する、まさにWin-Winの関係です。
ルワンダにて
今回、私は牛の角を扱っている、ルワンダの取引先工房を訪問させていただいたので、現地の様子を報告させてもらいたいと思います。
首都Kigaliの中心地より車で30分ほどのところに工房はありました。
このルワンダの工房「アトリエウムリモ」では、牛の角を加工して、主に日本やドイツなどに出荷しているそうです。
早速、工房の中の様子も見学させてもらいました。
こじんまりとした石造りの工房の中では、職人さんが、黙々と牛の角を加工しています。7人の職人さんがこの工房で働いています。
このような牛の角を、さまざまな形に加工して、製品にしていくそうです。
全てこの工房だけで、作ってしまっているのですから驚きです。
一室には、加工済みの牛の角が大量に!
全て食用の牛から、不要になる角を有効利用しているそうです。
日本人のサポーターである加藤さんが訪れた際の写真を手に、当時の様子を嬉しそうに語ってくれました。彼は工房を案内してくれたPaulです。とても丁寧な英語で説明をしてくれました。(かなりのイケメンです。笑)
感謝の気持と、こだわりをもって仕事をしているようすが、節々から伝わってきます。
僕も、一口いただきました!
(おそるおそる口にしましたが、予想を超える美味しさでした。笑)
別れの前には、彼らが心を込めて作った製品を購入させてもらいました!(購入の様子)
お別れの際も、皆で手を振って見送ってくれました。ほんとに愉快で気持の良い人たちです。
ここで買ったエシカルな商品、大切に使っていきたいと思います。
今までは、エシカルという言葉は聞いたことがありましたが、実際の製造の現場を知りませんでした。今回実際に行ってみて感じたのは、「皆が楽しく仕事に励んでいる。生き生きとしている。」ということでした。私たちの消費が、彼らの笑顔に繋がり、私たちの笑顔にも繋がるのならば、これほど良いことはないだろうと感じました。
大切な人に贈り物を考えたとき。大切な記念になにかを、と考えたとき。
あなたもエシカルを考えてみてはどうでしょう。