震災から2年。

二年前のこの日、地震と、それによって起きた巨大津波が1万8877人の尊い命をさらっていった。


幸いにも、今、私たちは生きている。
でも、この大災害は、いつ私たちのもとに起きてもおかしくない。

今こうやって生きていることは、決して当たり前ではないと実感させられたのが、この3月11日の出来事でもあった。

一瞬にして大切なものを奪われてしまった人たちがいるということを、私たちは、これからも覚えていなくてはいけないのだろう。

そして、子供たちにも伝えていかなくてはいけないだろう。


私たちは日本人であるのだから。


記憶から薄れることが無いよう、
震災から2ヶ月後に石巻に行ったときの現地の様子を振り返りたいと思う。


石巻の海側の地域は、住宅が全てがれきと化していた。

がれきの山がずっと連なっていた。

家ものこそぎひっくり返っている。

幼稚園は、まるごと津波を被ってしまったようだ。

時計も津波の時間でとまっている。


この幼稚園の人たちは、津波から逃げられたとのこと。
ほんとうに良かった。


こんなひどい目に遭っているのにも関わらず、
「ありがとう、前へ」という言葉が。



被災地では、あれから
新しい商店街も建設されている。
さまざまな復興事業も展開されている。
新しい町づくり企画案を通し、商工会も盛り上がってきている。
日本中が、世界中がその活躍に注目している。


東北は、元気だ。
それは、2年前のあの日を乗り越えてのもの凄く強い力を纏っている。


だけど、復興へのみちのりはまだ先だ。


私たちは、皆で2年前を受け止めなくてはいけない。
それは少し時間のあるときに思いにふけるだけでも良い。
今、東北はどうなっただろうかと、旅行に行くのでも良い。

それが、東北の元気にも繋がる。
そして、私たち自身にとっても、大切な時間となるのではないだろうか。